会計・予約・カレンダーなど複数の業務ツールをAI経由でまとめて操作する仕組み
業種: 自社(複数事業運営)/体制: 代表1名/期間: 継続運用中(連携先を必要に応じて追加)
- 予約管理、会計、メール、カレンダーなど、業務で使うツールがそれぞれ別々のシステムに分かれていた。
- 個別にAPIをつなぎ込むのではなく、共通の規格(MCP)でAIから統一的に操作できるようにした。
- MCPでつながる範囲は、都度手作業で画面を行き来せずAIに任せられるようになっている。ログインが絡む操作は、安全のため今も自分の手で行っている。
背景
日々の業務では、予約管理・会計・メール対応・スケジュール調整など、性質の異なる複数のツールを行き来する必要があった。それぞれ別のログイン・別の画面で操作しなければならず、切り替えるだけでも手間がかかっていた。
何が問題だったか
ツールごとに個別のAPIを直接呼び出す実装をすると、ツールが増えるたびに実装と管理の手間が増える。また、非エンジニアの自分がAPIキーやインテグレーションキーを直接扱うため、慎重に進めないと意図しない操作につながりかねないという緊張感があった。
業務構造の整理
それぞれのツールへの接続を「個別に作る」のではなく、「AIが複数のツールを同じ手順で呼び出せる共通の窓口」としてまとめられないかを整理した。
立てた仮説
MCPという共通規格を使えば、ツールごとに個別の実装をせずに済み、かつAIが「どのツールの何を操作しているか」を型として認識できるため、より安全に運用できるのではないかと考えた。
小さく試した内容
まず利用頻度の高い一部のツール(Notion、カレンダーなど)から接続を試し、AI経由での操作が実務で使える精度・安全性かを確認した。
実装
Notion・Stripe・freee・マネーフォワード・Gmail・Googleカレンダー/Drive・Figmaなど、業務で使う主要なツールをMCP経由で接続した。ブラウザ操作についてはセキュリティリスクを考慮し、AIに任せる範囲を安全なサンドボックス環境でのチェックやリサーチに限定した。ログインが必要なものやMCP・APIで扱えないブラウザ操作は、AIに手順をすべて組み立ててもらった上で、実際の操作は自分の手で行っている。
使用した技術: MCP(複数サービスを同じ手順でAIから操作できる共通規格)、Notion、Stripe、freee、マネーフォワード、Gmail、Googleカレンダー/Drive、Figma
結果
複数ツールをまたぐ作業を、都度人が画面を切り替えて行う必要がなくなった。AIが必要なツールを都度呼び出して実行する形に変わった。
複数の業務ツールをAI経由でまたいで使い続けている運用実績に基づく。第三者による監査や外部への数値公開は行っていない。
うまくいかなかった点・制約
非エンジニアとしてAPIキーやインテグレーションキーを扱う場面では、AIに一つ一つチェックしてもらいながら慎重に進めてきたため、なんとなくで繋いでしまうような事故は起きていない。ただし、ログインが絡む操作やMCP・APIで扱えない範囲はAIに任せきることができず、最終的には自分の手で操作する必要があるため、完全に手が離れているわけではない。
次の改善
接続するツールの範囲を必要に応じて広げつつ、重要な操作(決済・顧客データ変更など)については確認の仕組みをさらに強化している。
同じ課題を持つ人への示唆
非エンジニアがAPIやインテグレーションキーを扱う場合、AIに一つ一つ確認してもらいながら慎重に進める、ログインが絡む操作は自分の手を残す、という判断が安全に運用する分かれ目になる。共通規格(MCP)を使うことで、その慎重さを保ったまま任せられる範囲を広げられる。
関連サービス
AI業務自動化、AI顧問
著者: 稲福良祐(SATOYAMA AI BASE代表)/公開日: 2026-07-15/更新日: 2026-07-15