原稿作成から音声配信までを無人で回すポッドキャスト自動化

業種: 自社(複数事業運営)/体制: 代表1名/期間: 継続運用中(毎朝の配信を継続)

  • 情報を音声コンテンツとして配信し続けるには、原稿作成・音声化・配信更新のすべてに毎回手間がかかっていた。
  • 原稿の自動生成から音声合成、配信用RSSの更新までを無人で回る仕組みに落とし込んだ。
  • 毎日必ず届くことを最初から設計の前提に置き、情報収集のハードルを下げて事業のアップデートにつなげることを目指して作った。

背景

音声で毎日ニュースを聞ける状態になれば、自分自身が情報を集めるハードルが下がり、それが自然と複数事業のアップデートにつながるのではないかと考え、最初から「毎日必ず届く」ことを前提にポッドキャスト形式での配信を作り始めた。原稿を書き、音声にし、配信の設定を更新するという作業を、人手を介さずに毎日続けられる仕組みにする必要があった。

何が問題だったか

人手で毎日続けるには工数がかかりすぎ、他の業務がある日は配信が止まってしまうリスクがあった。継続すること自体が一番のハードルだった。

業務構造の整理

配信までの工程を分けると「原稿を作る」「音声にする」「配信用のデータを更新する」の3段階だった。いずれも毎日繰り返す定型作業であり、人が判断すべき要素は薄いと判断した。

立てた仮説

原稿作成をAIに、音声化を音声合成エンジンに任せ、配信の更新まで自動化すれば、人の手を離れても毎日配信を継続できるのではないかと考えた。

小さく試した内容

最初は原稿の自動生成と音声合成だけを試し、聞ける品質になるかを確認した。配信の自動更新は、その後に組み込んだ。

実装

LLMでニュース原稿を自動生成し、Google TTSとAivisSpeechで音声化。できあがった音声ファイルをもとに、ポッドキャスト配信用のRSSを自動更新する仕組みを作り、人の操作なしで毎朝配信されるようにした。

使用した技術: LLM(文章生成AI)、Google TTS、AivisSpeech(音声合成)、RSS

結果

毎朝、人が何もしなくても配信が更新される状態になった。配信を継続すること自体にかかっていた手間がなくなった。

毎日途切れず配信を続けている自社の運用実績に基づく。第三者による監査や外部への数値公開は行っていない。

うまくいかなかった点・制約

「とりあえず動けばいい」ではなく「毎日確実に届く」ことを最初から設計の軸に置いているが、配信処理のどこかで問題が起きる可能性が完全になくなるわけではない。今も、配信が正常に完了したかを別の仕組みで確認する工程を残しており、完全に無人で放置できるわけではない。

次の改善

配信が失敗した場合に自動で立て直す仕組みや、聞きやすさ(読み上げの自然さ)の改善を続けている。

同じ課題を持つ人への示唆

「動けばいい」で作ると継続できない。毎日必ず届くことを最初から設計の前提に置いたことで、情報収集のハードル自体が下がり、複数事業のアップデートにもつなげやすくなっていると感じている。継続そのものが価値になる仕組みほど、「届く」ことをゴールでなく前提として設計することが効く。

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著者: 稲福良祐(SATOYAMA AI BASE代表)/公開日: 2026-07-15/更新日: 2026-07-15